春がすぐそこまできているせいか、なんとなくウキウキワクワクしているのは私だけでしょうか。東洋医学では春は上昇のエネルギーの季節です。生きとし生ける全ての物(植物&動物)に等しくこのエネルギーが入ってくるので、春は気分が上昇つまりアゲアゲになるんですね。
この上昇のエネルギーによって活発に動き出すのが肝臓と胆のうです。活発に動くということは言い換えれば「肝臓と胆のうが疲れやすい」季節ということになります。では何を食べればいいかですが、この季節にオススメの食材は2024年3月4日に投稿した「この季節 最強の組み合わせ」をお読みください。ちなみに私は毎日この組み合わせを食べています。
他にもオススメで是非食べていただきたい食材が「おから」です。おからは大豆製品ですが、同じ大豆製品の豆腐に比べて食べる頻度が少ないのではないでしょうか。蒸した大豆を搾って“にがり”を加えたものが豆腐、搾った残りが「おから」なので、大豆の栄養を全て取り入れるには豆腐と「おから」を両方食べることが必要です。
「おから」の栄養はタンパク質やイソフラボンなどが有名ですが、最大の魅力は『食物繊維』ではないでしょうか。食物繊維は成人病の予防や大腸がんのリスクの軽減に役立ちます。
また『腸肝循環』と言って、腸と肝臓はお互いに影響しあうので、腸の調子が良くなれば肝臓の調子が良くなり、また腸の調子が悪くなれば肝臓の調子が悪くなります。つまり食物繊維タップリのおからをいただくことで肝臓は癒されるんです。
また「おから」は、大豆製品の中では高野豆腐と並ぶ陽性食品です。今は三寒四温といって暖かい日と寒い日を繰り返す時期です。長袖を着ている間、内臓を冷やさないことが体調管理の肝なんです。
腸と肝臓を癒して、体温を上げてくれる、これが「おから」のチカラです。
食べ物にはカロリーと栄養素だけではない、それ固有のチカラがあります。このチカラを上手に暮らしに取り入れて、疲れ知らずで生き生きと暮らしましょう!