ぬか床、捨てないでください。

迷走台風の影響が各地で出ていて、被害に遭われた方々にお見舞い申し上げます。

さて、最近のお教室での会話でよく出てくる話があります。
それは、「ぬか床がダメになったので捨てました」
「えーーーーっ!!!ぬか床は絶対にダメにならないんですよ」です。

7月初旬から30℃を超える暑さだったので、ぬか床にとっては過酷な条件だったと思います。ぬめりが出たり、臭くなったり、カビが生えたりと皆さま苦労されていたようです。

でも、だからと言って捨てることはしないでください。
なぜならぬか床は生き物だからです。

生き物は日々様々な状態になります。適切な環境であれば良い状態になり、不適切な環境なら悪い状態になる。これ、人間も同じですよね。生きていれば色々あります。笑ったり、はしゃいだり、拗ねたり、怒ったり、腐ったり………

だからと言って、人間はリセット(捨てる)できません。悩んだり、反省したり、改善したりと、どうしたら良い状態になるか行動するのではないでしょうか。

ぬか床も同じ。

どうしたら、良い状態になるのか、何が原因だったのか考えて、改善していけばいいのです。

カビについては簡単です。
●白いカビの場合
 白いカビは発酵が順調な証拠です。白カビがでたらラッキーと思って、そのままぬか床に混ぜてしまいましょう。
●色がついたカビ(青、黄、赤)の場合
 色のついたカビは腐敗菌が優位になった状態です。カビの部分を取り除きます。その周りにも胞子が飛んでいる可能性があるので、周囲の表面も捨ててしまいましょう。

ぬめり、臭いの改善方法は同じです。
ひたすら捨て漬けを続けていきましょう。2週間ほどかかる事がありますが、捨て漬けを続ければ必ず復活します。暑い日は冷蔵庫へ入れて、発酵菌の活動を抑えることも必要です。

ぬか床は生き物です。
諦めず、大切に育ててあげてください。不思議なことに大切に育てると滅多にダメになることはないんですよ。
毎朝、ぬか床に「おはよう」と声をかける時間がとても大切で大好きです。

食べ物には固有のチカラがあります。
ぬか床のチカラは日本人にとって大切な発酵菌と酵素を補給してくれます。

ぬか漬けを食べて、元気で生き生きとした暮らしを実現させましょう!


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